JICS2014レポート(2) 1/14中編

13:00-14:00 基調講演

レイヤー化する世界とID 佐々木 俊尚さん
  • 「安心社会から信頼社会へ」山岸俊男
    • 一般的信頼 vs ヤクザ的コミットメント
      • 米: 信頼する
      • 日: ムラ型、信頼しない
    • ヤクザ的社展 → 一般的信頼への移行?
  • 「ケンとメリーのスカイライン」「青春の殺人者」の'70年代的世界観
  • ラノベッター「転職」
    • strong ties / weak ties 理論
    • どちらが自分が社会生性年送る上で重要か
    • weak tiesから転職などの情報が入ってくる
      • 当時の皮膚感覚とは逆の主張だった
      • 知らないところの人のほうが情報を持っている
    • 訳者の渡辺さんいわく
      • '80年代の日本ではstrong tiesから就職情報が入ってきていた(コネ入社など)
      • 現在はweakの方が強くなってきているだろう
  • 米国は一般的信頼社会、weak ties型と言われてきた。でも、そうでもない面もある
    • 「On the Road」 一般的信頼の時代('50年代)
      • → '70〜'80年に劇的に低下
      • メディアの発達により、猟奇的殺人者の報道がなされるようになった
      • → 気ちがいヒッチハイカー、よそ者に警戒するようになった
  • 2000年代からまた変わった
    • 牧歌的信頼関係の復活
    • airbnb: 個人民宿サイト
      • FBアカウントを見れば、宿泊希望者の人となりがわかる → 安心して泊められる
      • 信頼の担保としてのSNS
    • lyft: 車の相乗りサービス
  • 日本におけるシェアハウスの流行
    • fb, twが信用できるかどうかの評価ポイントになっている
    • SNS → 信頼性の補完
      • → 新しい意味でのセーフネットとなる
      • → identity公開とのトレードオフである
  • 「総透明社会」と到来
  • 当事者性
    • 情報発信に対する態度: 発信者 → 反応者 → 観察者; そして無関心者
    • インターネット: 誰も観客にはなれない発信
      • cf: 観察者を意識した発信
    • 参加しなければ得られるものもない
  • 個人として考えるべきこと
    • 「他者」を受け入れること ┓
    • 「透明」を受け入れること ┣ が必要だよね
    • そして寛容であること   ┛
ID連携の必要性とセキュリティ 谷脇 康彦さん
  • 情報共有の重要性
    • 3.11: sinsai.info → googleマップとのマッシュアップ
      • ホンダが中心となってカーナビ情報をマップ上に表示、通行可能性情報
    • 情報 → 集積 → 蓄積 → 見える化 → 価値
    • 自治体情報 + 医療情報のマッチング
      • → 避難所で足りない薬の把握
  • 「情報をつなぎ合わせる」ことの重要性
  • 「世界最先端IT国家創造宣言」 2013/6
    • オープンデータ、ビッグデータ
    • 情報流通連携基盤の必要性
      • API        ┓
      • データ形式    ┣ 違うので進まない
      • 個人情報の扱い  ┛
  • Big dataの4分類
    • オープンデータ: machine readableにする
    • 知のデジタル化: 農業クラウド…老農夫のノウハウ、経験と勘の記録
    • センサー等のM2M: 車のプローブ → 信号間隔の調整
    • パーソナルデータ
    • → これら4者の活用、デザイン思考、異分野活用との組み合わせが重要
  • 東北メディカルメガバンク計画
  • パーソナルデータの利活用
    • プライバシー保護との調和
      • 適切なバランス            ┓→ 国際的調和
      • すでに蓄積されたデータは海外にもある ┛
  • パーソナルデータの利活用 制度見直し方針: 2013/12
    • 提案: 実質的識別性
      • 一律ではない、個人主体の許可、制御する権利
      • 2014/6までにとりまとめ → 2015国会提出を目標とする
  • 匿名化技術の活用とルール
    • 再識別を避けるには?
  • マイナンバー
    • 国・各自治体のシステム改修が必要
    • 自分の情報のログを自分でチェックできる
    • 自治クラウド
      • 検討事項(付則)
      • 3年後をメドに特定情報以外の活用 … 官民連携
    • トラストフレームワーク
      • Trust Framework Provider ← Policy Maker
      • IdP ← → Service Provider
      • 利用者
    • 民民から検討
  • サイバーセキュリティー
  • まとめ
    • 情報流通連携基盤づくり
      • 領域に閉じない連携 ←→ 個人情報の扱い
    • ID連携を通じた新たな価値・産業が生まれる
    • 平時に使っていないと非常時に使えない
    • 個人の情報コントロール権を確保する仕組み
    • 民間ID連携とSSO
    • LOAの類型化
    • IDフェデレーション型モデル: トラストフレームワークの官民連携