JICS2014レポート(1) 1/14前編
2014/01/14に学術総合センターで行われたJICS2014に行ってきました。当日取ったメモを公開します。間違いや発言意図と違うなどありましたらご指摘お願いします。
ビッグデータとアイデンティティ
- 10:30- #intro
- 資料
城田真琴さん
- 城田さん@NRI @Makoto_Shirota
- 新技術の動向調査、ここ2〜3年はビッグデータ(その前はクラウドコンピューティング)
- パーソナルデータWG委員
- 今日のおはなし
- ビッグデータ=ビッグリスク?
- 企業のビッグデータへの取り組み状況
- 日米英独中の中では日本の取り組みが遅れている。中国は「すでに」「試験的に」を加えると50%超え。日本は10%未満
- 企業のビッグデータへの取り組み状況
- ビッグデータリスクの事例
- ビッグデータ活用の高度化に向けた事業者側の狙い
- 現在: 自前で収集したデータの活用
- 次のステップ: 他社データの利用
- 自社(単一)→自社(複数)→他社(単一)→他社(複数)
- 右に行くほど、得られる価値も大きいがリスクも大きくなっていく
- 目指すのはあらゆるチャネルからのデータを活用した真のCostomer 360degree view
- お客様のことをもっとよく知りたい → その人に最適なサービスを提供・推奨できます
- 困難を極めるマルチデバイス時代の消費者行動の全体像の把握
- ポータルサイトとの連携
- O2O online2offline: ネットとリアルの消費者行動の結びつけ
- Y!J + CCC / Y!J + SAISON
- 事例: Y!J + SAISON
- Y!ロコでキープ(お気に入り) → そのお店で買物 → クレジットカード情報とY!IDをひもづけると2000ポイント
- 本当に買物をしたかどうか、クレジットカードの決済履歴でわかる
- 事例: Amex「Link, Like, Love」
- クレジットカード番号とFBアカウントのひもづけ
- いいね!、4sq チェックイン → クーポン券(Amexカードで決済したら15%引など)
- 参考) インセンティブの違いによる個人情報の提供許容度
- ハードルが低い: 年齢、性別、居住エリア
- ハードルが高い: 電話帳情報、友人知人の連絡先、FBなどSNSのID
- 事例
- 活用の進展
自社データ 他社データ ネット Web Web Giant(G, FB, Y!) ↑↓ // リアル リアル店舗 ←→ ポイントカード業者(CCC, ロイヤリティーマーケティング等)
- ビッグデータ活用の高度化に向けた法規則動向
- EU 「オプトインでないと勝手に収集してはいけない」
- 2012/5 クッキー法: 事前に同意を得ないとクッキーを出してはいけない
- 米 「プライバシー憲章」
- クッキーのオプトアウトサイト: どんな情報を収集して何に使うのか書いている
- 透明性を担保
- Do Not Trackを使ってブラウザによる意志表示
- 広告会社がちゃんと自主規則してくれるか → 業界まかせ
- CA州 オンラインプライバシー保護法(CalOPPA)
- DNTに対する対応方法をちゃんと書かないとUSD2500の罰金
- 例: LinkedIn: 使わない、DNTも使わない
- trackingしてるなら「してる」と正直に書け、という法律
- 将来像
- 消費者本人が自分のデータを管理し、提供先を選択
- 自分のデータを電子データとしてダウンロード → パーソナルデータストア → 提供したいところを選んで提供
- 英: midata、米: Smart Disclosure、日: 情報銀行??
- 行動トラッキングに対する受容性
- パーソナルデータの利活用に関するWG
- EU 「オプトインでないと勝手に収集してはいけない」
Pat Patterson 「Identity in the Cloud」
- Pat Patterson@Salesforce @metadaddy
- principal developer evangelist
- salesforceに入って3年強
- sun microsystemsでOpen SSOのコミュニティーleadをしていた
- IDの仕事をして10年
- Safe Harbor
- salesforceのプレゼンのときに必ず見せている。今日の講演の情報を元にSFの株を買わないでね、という内容
- Identityのこれまでの問題: 会社の中で従業員のアクセス管理
- 社内、firewallのみ
- 財務情報は関係する社員だけが扱える、社員が必要な情報にアクセスできる、など
- わかりやすい世界だった
- いまは、社内ネットの外からのアクセスが必要
- 今日この会場から社内ネットにアクセスした人、挙手! → 20人くらい / 200人くらい
- IT部門もID技術を連携して社外からのアプリ使用を行えるようになってきた
- 社内、firewallのみ
- Solutions?
- identity platform: salesforceの設計思想を紹介
- cloud-based
- 2014現在、起業しようとするときにサーバーやCRMを買う必要はない。ID管理のためのサーバーを買うなんて考えられない
- interoperability
- たった1社のみのアプリを使うとは考えられない
- mobile-enabled
- モバイルが一番のアクセス元になるはず
- internet scale
- millions of customers, partners, devices: 社員数とは桁が違う
- single point of control (一元管理)
- Webの民社化
- 規模を問わず、あらゆる企業が利用可能(大手企業だけがID管理できるのがこれまでの世界)
- core application platform
- identityはアドオンではなくコア
- cloud-based
- identity platform: salesforceの設計思想を紹介
- SFの相互運用性に関する戦略
- Internet scale
- SF ID Platformを絵にすると
- クラウドの中核にはidentityがある
- デモ: SF岡本さん
- グーグルIDでログイン → OpenID Connectを使っている
- IDトークン内のemailで突合してログインさせるデモとなっている
- 連携の取り消しもできる
- 社外パートナーからのアクセス: ポータルIDを発行しケース(問合せ対応)データだけを見せることが可能
- FBアカウントとポータルIDをひもづけ
- FBアカウントはnative APIとして登録
- Salesforce IdPを他のRPと連携させて使うとも可能