コミュニティーの力 〜 YAPC::Asia 2010感想

まず、スタッフの方々ならびにボランティアの方々に感謝したいと思います。おつかれさまでした! とてもすばらしいカンファレンスになったと思います。発表者の方々もおつかれさまでした。トークのひとつひとつが濃い内容で、大変楽しめました。特にすごかったのがLTですね。爆笑もののネタ発表に見えても、ちゃんと実装して動いているっていうのがすごいです。そしてスポンサーの皆さんもありがとうございました。ノベルティーではGaiaXさんのミネラルウォーター大変助かりました。東工大キャンパスも広々とした芝生や百年講堂3Fのホールなどくつろげる場所がたくさんあっていいですね。

今回再認識したのは、やっぱりコミュニティーの力はすごいということです。誰かが何かをやりはじめると、みんなでよってたかって良くしていっちゃう。去年はまだPlackってのを初めたよ、みたいな感じでしたが今年はすっかり定番になっていたし、2日目のLTでid:tokuhiromさんが呼びかけた速いHTTPクライアントは週末のハッカソンでかなり進んだのではないでしょうか。

id:miyagawaさんのキーノートが特に印象に残っています。ゆっくりした語り口で、「Plackのうまくいったところは……」とふり返ってくれました。最初は成功要因分析かと思ったのだけど、話を聞くうちに、これはベストプラクティスとして他へ生かせるものだと強く思いました。その中には、たまたまうまくいったものもあると思いますが、ポリシーを持って発揮したものもあったと思います。miyagawaさんが自身のブログで「with or without being aware」と書いています。「意識的にせよ無意識的にせよ、そうやっていた」ということです。意識していた部分についてはmiyagawaさんのセンスが光る部分があったのだろうと思います。一方、無意識的に「そうなった」部分は、多分にコミュニティーのカルチャーが反映されたのではないでしょうか。人と人をつなぐところにカルチャーができる、それがコミュニティーの面白さかな、と思います。

2日目の午後、地方PMリーダーのパネルセッションがありました。Tokyo.pmの創始者ということで懇親会で声をかけていただき、またセッション中にも少しお話をさせていただきました。Shibuya.pmのような強烈なモデルがあると、トークセッションを年に何度もやらないとPerl Mongersではないように思えてしまうけれども、定期的に集まってPerlの話・Perlに関係ない話をする、それだけでPMの価値があるんだ、ということをお話しました。Tokyo.pmは設立時は、むしろ月例会を目的としていました。お酒を飲んでバカ話する、そういうときに面白いアイディアが出てきたりします。このへんの昔話をdaibaさんとしていたものがYAPC::Asia 2010 こぼれ話にまとめられています。これからPMを始めようと思っている人には、まず続けていくことがいちばん大事かな、と言いたいです(Tokyo.pmはいま休眠状態なのでえらそうなことは言えませんが)。47都道府県に各1個のPMも不可能じゃないよね。「2人で飲んだらPM」くらいのイキオイでいってみましょう。

話をYAPCに戻します。YAPC::Asiaということで外国人の方々も多く参加されていました。英語のトークでは、前回に続きスライドにid:charsbarさんのすばらしい日本語訳がついていて、とてもありがたかったです。用意はさぞ大変だったでしょう。ありがとうございます。日本語のトークでも英語キャプションをつけている人が多かったので、non-Japaneseの方々にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。自分はもっと外国人の方々と絡めばよかったなと反省しています。

去年にひき続き2回目のYAPC::Asia参加でした。しばらくPerlでまともにコードを書いていないので、はっきり言ってトークの内容についていくのは大変でした。当分は勉強し直しです。さっそくperlbrewとcpanmを使い始めました。Rakudoも遊んでみたいと思います。なんていうか、モチベーションと情熱をたくさんもらいました。ちょっと無理しても参加して本当によかったなあと思います。来年もやりますよね? 少しでもお手伝いしたいと思います。